2005年12月8日(木)14:44

ブレア首相は加盟国首脳との連続協議でEU予算問題の解決を模索

ロンドン/パリ(AP)

イギリスのトニー・ブレア首相は木曜日、膠着したEU中期予算交渉の解決を模索すべく、EU各国首脳と一連の個別協議を開始した。最初の協議は、イギリスの議長提案をきっぱりと拒否したポルトガルのジョゼ・ソクラテス首相との間で行われた。「私は新しい提案を行うようブレア首相に忠告した」とソクラテス首相はロンドンのブレア首相の執務室での45分間の会談を終えて語った。

ブレア首相の広報官は、木曜日のポルトガル、フィンランド、スロヴェニア、スウェーデン、オランダとの協議、金曜日のアイルランド、ギリシャ、スペインとの協議は「最終的なものではない。ブリュッセルの首脳会議までまだ9日ある」と述べ、議論にかかる圧力の払拭に努めた。しかしソクラテス首相は予算協議の決裂を警告した。「これは大きな災厄となり」EUを麻痺させることになろうと首相は述べた。

フランスのジャック・シラク大統領はドイツのアンゲラ・メルケル首相と会談を行い、EU予算に対する共同の対応を調整する意向である。私は中期予算交渉に対する「独仏共同の立脚点」の調整を図る、とシラク大統領は木曜日の晩のメルケル首相との会談を前に語った。

シラク大統領は、私はEU予算交渉において「連帯、公正、安定」を重視すると述べた。2007年から2013年の予算計画はこの三つの基準を満たすものでなくてはならない。構成とはどの加盟国も「相応の財政負担を引き受ける」ことである、とシラク大統領はEU拠出金の割引を受けているイギリスを念頭に語った。

連帯とは「EUの政策や拡大を財政的に支えられる」予算でなくてはならないということである、とシラク大統領は述べ、新規加盟10ヶ国への構造改革基金を10パーセント削減し、1500億ユーロとしたイギリスの提案を批判した。

原題:Blair sucht in Gespraechsmarathon Loesung fuer EU-Finanzstreit




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